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この項目では、一般的なラブホテルについて記述しています。相米慎二監督による1985年の日本映画については「ラブホテル (映画)」をご覧ください。
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稚内にある日本最北端のラブホテル
ラブホテルとは、主にカップルの性行為に適した設備を持つ部屋を、短時間(休憩)もしくは宿泊で利用できる施設。業界では露骨な表現を避けるため「ファッションホテル」、「ブティックホテル」とも言う。また一部業界誌では「レジャーホテル」や「リゾートホテル」、一部ポータルサイトでは「カップルズホテル」、「ハッピーホテル」と表現することもある。一般には、略して「ラブホ」や「デートホテル」、また俗に「Hホテル」などともいう。日本国や韓国特有のホテルで、法律上の立地規制などから同業のホテルが密集して営業している事が多い。
目次
1 日本のラブホテル
1.1 風俗営業法上の位置づけ
1.2 歴史
1.3 特徴
1.3.1 ホテルや部屋による様々なサービス
1.3.1.1 回転ベッド
1.3.2 立地
1.4 問題点
1.5 学術研究
1.6 利用者数
1.7 事件
2 日本国外の概況
3 類似語
4 出典
5 脚注
6 参考文献
7 関連文献
8 関連項目
編集 日本のラブホテル
編集 風俗営業法上の位置づけ
風俗営業法に「店舗型性風俗特殊営業」の一つとして「専ら異性を同伴する客の宿泊(休憩を含む。以下この条において同じ)の用に供する政令で定める施設(政令で定める構造又は設備を有する個室を設けるものに限る)を設け、当該施設を当該宿泊に利用させる営業」(第2条第6項7号)とあるが、政令の基準と一般にラブホテルと考えられる内容に差異があり、「店舗型性風俗特殊営業」に該当しない偽装ラブホテル(類似ラブホテル)も数多い。
編集 歴史
起源は、江戸時代の出会茶屋にまで遡る事が出来ると言われる[1]。第2次世界大戦前には「待合」「赤線地帯」がその機能を果たしていたほか、ご休憩、宿泊共に一円の、円タクならぬ「円宿」も活況を呈していた。
第2次世界大戦後には焼け跡での青姦[注 1]の活況を経て「連れ込み宿」(連れ込み旅館、アベックホテル)が多く登場し、1960年代後半から「仕掛けホテル」として、派手なネオン、特異な内装、回転ベッドなどが備えられたホテルが見られる様になった[1]。
これらは東京では千駄ヶ谷がメッカであった。回転ベッドを含めた豪華な設備の目黒エンペラー[注 2]が1980年代に有名となる。なお、現在は「女子少年の性非行の場に供されることが極めて多い」という想像から制定された新風営法により、このような形態でラブホテルを新規開業する事はほぼ不可能なため、ビジネスホテルで申請し、認可が下りた後に小規模な改装をして営業をしている所がほとんどで、これらは風俗営業法にて届け出されている正規のラブホテルと分けて偽装ラブホテル(類似ラブホテル)と言われている[注 3]。そのため外観的に一般のホテルと大差ないラブホテルが増えてきている。
かつての、いわゆる連れ込み宿(連れ込み旅館)時代は、女中がお茶を持ってきたが、現在のラブホテルでは受付・会計も自動精算機の導入で店員と顔を合わせずに出入り出来るようになっていることがほとんど。ただし、一時期ラブホテルにおける殺人事件が多発したため、警察の指導により防犯ビデオが設置されている事が多い。これは顧客名簿に記入しない事に対する代替処置である。18歳未満は入店禁止であるため、18歳以下の子連れや家族利用はあり得ない。ラブホテルと思われる施設で子連れや家族利用を可としている所は偽装ラブホテルである可能性が高い。
編集 特徴
夜間ライトアップされたラブホテル
ラブホテルの案内表示
入口付近にある部屋の選択画面
ラブホテルの客室の例
客室にある精算機の例
ホテルの外観はネオンサインなどで派手にしたものが多く、ロマンチックなホテル名が多い。
予約が出来るラブホテルは少なく、多くのラブホテルは建物や駐車場の入り口付近に部屋の空き状況を示す「満」「空」の表示があり、これを見て利用する。
客が入るところを他人に見られるのを防ぐため、建物の入り口付近の照明は暗く、その正面には壁や植木などで目隠しされている。
ロビーに部屋を選ぶ写真パネルがあることが多い(この方式の発祥は『ホテル野猿』)。空いている部屋の写真は点灯して明るくなっており、部屋を決めるボタンを押すと部屋までの誘導サインが点灯し、それに従って入室する。
フロント周辺は、他の利用者及び従業員と顔を合わせない様に配慮されている場合が多い。
人と対面せずに精算ができるように客室に自動精算機が設置されている施設も多い。(法律上問題があるため、メーカーでは「客室両替機」と称している。また、レジャーホテルの自動精算機メーカーで有名なアルメックスは約3分の2の株式をUSENが持つ会社である)
全ての部屋が「ダブル」(ダブルベッドが一つ)であり、いわゆる「シングル」(シングル用ベッドが一つ)や「ツイン」(シングル用ベッドが二つ)の部屋はない。「ダブル」の部屋でも、3人で利用できる場合が多いが、その場合追加料金が必要となる事がある。
1人でのチェックインは断られることもある。その場合デリバリーヘルスを呼ぶ際は入室前の待ち合わせが必要となる。
チェックインする時間帯によっては、宿泊せずチェックアウトする事(休憩)が出来る。
入口に「休憩○○円、宿泊○○円」[注 4]と表示された看板がある。金・土曜・祝前日などの休憩は通常1 - 3時間単位、宿泊は23時~24時以降と遅いのが一般的である。平日昼間は「サービスタイム」「フリータイム」などとして、7 - 17時、13 - 20時などと長時間休憩出来る事が多く、宿泊が可能になる時刻は20 - 22時以降が多い。また、連休中やクリスマス、年末年始などは特別料金となるところが多い。
枕元には様々な機能の操作パネルが設置されており、照明やBGM、エアコンなどがベッドに寝ながらコントロールできるようになっている。
コンドームが枕もとに1個用意されているところが多い(不足する場合、サイズ不適合の場合は室内の自販機などで購入する)。
テレビのアダルト専門チャンネルを無料で見ることができる。(一般のホテルでは通常有料) また、BS放送やスカパー!などのCS放送も見ることができるホテルも多い。
部屋に設置されているソファの多くはビニール張りかレザー張りである。これはバスルームから上がった際に、身体が完全に乾いていない状態で座ることを想定しているためである。
編集 ホテルや部屋による様々なサービス
編集 回転ベッド
1960年末頃登場したと見られる回転ベッドに代表される電動ベッドは、目新しさを好む客に受け、様々な趣向を凝らしたものが登場した[1]。
しかしこれは、1985年の新風俗営業法によって「政令で定める構造又は設備」の一つとなった。そのため回転ベッドを設置するホテルは「店舗型性風俗特殊営業」となり、教育施設などの近くでは、回転ベッドを設置したラブホテルを新設する事ができない。現在、その姿を見る事は少なくなったが、今も各地に現役で可動している回転ベッドが古いホテルに存在する(例えば、東京都内では鴬谷、駒込周辺に数軒確認されている)。また、主に個人向けの設備として回転ベッド自体は現在も新製品が製造・販売されており、東京ビッグサイトで行なわれるラブホテル向けの展示会にも出品されている。
回転ベッドの発案者は、電気工事を生業としていた「加藤雄二」という説や、名古屋で健康器具メーカーを経営する「奥村武司」、設計家の「早川文彦」など、諸説ある[1]。
ウォーターベッド。
1日中部屋に滞在できるための食事などのルームサービス。(近年では、無料で提供されるホテルも散見される)
浴室に備えられたサウナ室、マジックミラー張りの浴室(ベッド側のみから浴室内が見え、浴室内では鏡張りとなる)、浴室の壁や天井に張られた大型の鏡。
複数のミラーボール、ブラックライトで光らせた蛍光色の絵。
SM用具などの設備。室内の自販機内に備えられたバイブレータなどの性具。
コスプレ用コスチューム、市販のシャンプー類、携帯電話の充電器、救急箱等のレンタル。
ジャグジーバス、マッサージチェア、カラオケ機器、テレビゲーム、パチンコやスロットマシーン。
部屋にある精算機や、フロントと各部屋を繋ぐエアシューターによって、部屋にいながら会計ができる(これは料金の未払いを防ぐのが目的で、客が部屋に入るとフロントからの遠隔操作で部屋の鍵がロックされ、部屋内の精算機で料金を支払うか電話でチェックアウトを告げるまで開錠されず出られないことがある)。また火災で逃げ遅れて死亡したケースもある[2]
客の車のナンバープレートを隠すサービス(客の入室後に簡易な目隠し用スタンドをナンバープレートの前に置き、退室と同時に撤去する。なお、防犯上の理由から、防犯カメラあるいは従業員により、ナンバープレートの番号は記録されている)。
編集 立地
繁華街の少しはずれに密集し、いわゆるラブホテル街を形成している場合がある。
寺が密集する寺町周辺。精進落としとして栄えた遊郭街の名残が主(東京・湯島、鶯谷、大阪・下寺町、名古屋・新栄)。
高速道路のインターチェンジ周辺や幹線道路沿いにもしばしば見られる
編集 問題点
ホテルの経営者又は利用者により設置された隠しカメラで他人の性行為の映像が、アダルトビデオ作品となり市場に出回ることがある。ものによっては編集がなされていない場合もあり、個人間で交わされたプライベートな会話(つまり個人情報)が流出していることがある(例として、路上等違法販売されているアダルトビデオなど)。
旅館業法では宿泊者名簿の設置を義務づけているが、ラブホテルではほとんど記入する人がいない。また、領収書もほとんどの場合出さない・客も受け取らないため、宿泊者数を実際の宿泊者数より少なく税務署に申告する経営者が多く、脱税の温床になっていると言われている[注 5]。
ラブホテルの経営が禁止されている区域において、いわゆる旅館として届け出を行い、あるいは既存の施設や設備を改修・改築・増築する等して、営業する『偽装ラブホテル(類似ラブホテル)』が社会問題となっている。[3][4][5]
編集 学術研究
ラブホテルに関する学術研究は数が少なく包括的な論考は少ない。社会学の分野では、比較文化論の見地からラブホテルを考察した研究が存在する[6]。この研究を行ったキム・イッキョンは、5年間で1000室超[7]のラブホテルを調査しており、後に『スポーツニッポン』紙上に「ラブホ大学院」と題した連載を持つに至る。男と女の性愛学?格差社会の最新版?「ラブホ&セックス進化論」を週刊ポスト2009年6月26日号に寄稿するなど風俗ライター的な活動を行っている。
編集 利用者数
日本国には2005年現在約3万軒のラブホテルがあり、1軒あたりの平均客室は、約20室。一部屋につき1日2、3組の客が利用するというデータ[8]を元に計算すると、1日の全国の利用者は、約200万人に達する。利用に便利な日本全国のラブホテル等を紹介した「ホテルポータルサイトや、ホテルを紹介した雑誌などもある。また2007年の世界金融危機に端を発する景気後退以降、サービスが過剰で高額なラブホテルを避け、東横インなどの格安ビジネスホテル利用が増えているという。しかし、ハード面の差は明らかで、一度ビジネスホテルを利用した客がその質素さを嫌い、再びラブホテル利用に戻る場合も多いという。
編集 事件
新宿歌舞伎町ラブホテル連続殺人事件
新宿歌舞伎町ラブホテル連続殺人事件とは、1981年3 - 6月に東京都新宿区歌舞伎町のラブホテルで3人の女性が相次いで殺害された事件(未解決)である。ラブホテルにおける防犯対策が取られる契機になった事件でもある。
編集 日本国外の概況
欧米から見た日本のラブホテル
日本国外において、日本を紹介する雑誌などの特集の中で、日本のカルチャーとしてラブホテルが取り上げられる事がある。欧米では、単なる売春宿(合法・非合法問わず)を除けば、一般のカップルを対象とした、性交渉のみを目的として利用する宿泊施設が、駅前や街中に公然と存在することは大変珍しい(必要な場合は、自宅や一般の宿泊施設が利用される)。このため、日本の都市部の狭小な住宅事情からくるプライバシー確保問題などと関連させて論じられる事もある。
リビア
リビアの最高指導者ムアンマル・アル=カッザーフィーは、日本のラブホテルで使われている回転ベッドを業者から輸入し愛用していた。これはトリポリにあるリビア大統領官邸が米軍に爆撃された時、各国の報道陣に現場映像を公開したとき明らかとなった。
韓国
韓国において、日本のビジネスホテルにあたる中価格帯のホテルが極めて少ない為、ラブホテルを外国人観光客も含め、一般旅行者が利用する事がある。価格の割りに設備がよい事から外国人観光客に人気のホテルもある。韓国には、いわゆる日本式ラブホテルから、韓国独自の「荘旅館」「旅館」などが存在する(英語では「MOTEL」と書かれている場合が多い。また目印に「温泉マーク」が描かれている)。ホテルによっては、宿泊者の多くが旅行者というところもあり、日本のようにすべてをラブホテルとして画一的に線引きするのは難しい。ただし、ラブホテルには必ずTVチャンネルにアダルト放送があるので、それが一般ホテルとの違いとなっている。また一部地域において、住宅団地内に、韓国の商習慣にのっとりラブホテルが密集し、近隣住民とトラブルになっている例もある。
2005年のAPEC釜山首脳会議では、市内のホテル不足が深刻化し、取材に訪れた各国記者がラブホテルに宿泊させられる事態となった。
台湾
台湾では、汽車旅館(モーテル)がラブホテル目的として利用されている。ただし、一般旅行者の利用もある。また、商務旅館(ビジネスホテル)でもラブホテル兼業の店舗が多く、部屋にはコンドームが用意されていたり、テレビチャンネルにアダルト放送が入っている。
編集 類似語
モーテル
モーター+ホテルで、自動車のまま入れる形式のホテルの事。英語圏での「Motel」には性交渉専用のホテルといった意味合いはあまり無いが、ロサンゼルス近郊など地域や都市によってはドライブしているカップルを主な客層とするところもある。性交渉専用の「Motel」は「ADULT MOTEL」という言い方があるが、その存在も名称もあまり一般的ではない。
ファッションホテル/ブティックホテル
若い世代に合わせたおしゃれな内装のラブホテル。ただし米国などでは、ブティックホテルとは日本でいうデザイナーズ・ホテルを意味する。
レンタルルーム
男女が性行為目的で使用する部屋とされているが、実際にはホテルヘルスなどの無店舗型風俗店のサービス提供場所として利用されているケースが多い。ホテルとは性格が異なり一部を除いては宿泊は出来ない。
逆さクラゲ
かつての「連れ込み宿」が温泉マークを表示していた事から使われた隠語。
偽装ラブホテル
ラブホテルの経営が禁止されている区域において、いわゆる旅館として届け出を行い、あるいは既存の施設や設備を改修・改築・増築する等してラブホテル営業するホテル。警察用語では類似ラブホテル。元業界団体代表が逮捕されるなど社会問題となっている。[9]
編集 出典
^ a b c d 『現代風俗'86』
^ 「横浜でラブホテル火災 男女2人死亡」 2008年1月4日付 産経新聞
^ 「偽装ラブホテルに歯止めを 大阪市が条例改正方針」 2008年5月16日付 朝日新聞
^ 「女子大近くで偽装ラブホ 風営法違反容疑で書類送検」 2009年2月2日付 産経新聞
^ 「増加する「偽装ラブホテル」 元議員秘書も関与、巨大産業のうまみとは」 2009年5月31日付 産経新聞
^ 金益見『ラブホテル進化論』文藝春秋、2008年。
^ 鷲見一郎「著者来店――『ラブホテル進化論』金益見さん――経営者のロマンに光」『讀賣新聞』47413号、読売新聞東京本社、2008年3月2日、15面。
^ 業界誌・「レジャーホテルマネージメント&リニューアル」綜合ユニコム社刊
^ 「偽装ラブホの経営者逮捕」 2009年2月23日付 産経新聞
編集 脚注
ヘルプ
^ 特に皇居前広場では盛んに性行為が行われていたらしい。
^ 目黒川沿いに存在し、現在は「ホテル目黒エンペラー」と改名
^ また、最近ではビジネスホテルが不況の影響でラブホテルとして営業している例も少なくない。ホテルを申請するときレストランの設置が義務付けられている都道府県が多いが、ラブホテル付属のレストランに行く客は殆どいないので、ラブホテルに改造後店を閉め、その後はタオルやシーツなどの倉庫などに利用されている
^ 実際に単なる休憩目的で利用する客はほとんどない。また一般のホテルと取り違えた外国人との間でトラブルを招くことがある。
^ 伊丹十三監督作品『マルサの女』で、ラブホテル経営者の脱税場面が描かれている。
編集 参考文献
金益見 『ラブホテル進化論』文藝春秋、2008年
現代風俗研究会 『現代風俗 '86』 井上章一 「ラブホテルの時代」 (p.51 -)
編集 関連文献
金益見著『ラブホテル進化論』文藝春秋、2008年。ISBN 9784166606207
編集 関連項目
ウィキメディア・コモンズには、ラブホテルに関連するマルチメディアがあります。
ホテル
発展場
偽装
ラブホテル規制条例
任天堂 - ラブホテルを経営したものの失敗に終わる。
サンテレビ土曜深夜アダルトバラエティ枠
レジャーホテル
女性向け風俗
ラブホテル 激安から高級まで紹介 - ラブホテルNAVI
ラブホテルには2時間や3時間だけ部屋を使うというプランがあり
Love hotel - Wikipedia, the free encyclopedia
A love hotel (ラブホテル, rabu hoteru?) is a type of short-stay hotel found in Japan operated primarily for the purpose of allowing couples privacy ...
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